
衆院本会議で第104代首相に指名され、一礼する自民党の高市早苗総裁=21日午後1時48分
高市早苗首相が率いる新内閣が発足した。右腕の官房長官に思想信条を共にする側近の木原稔氏を置き、外国人政策の司令塔を担う担当相には自民党若手保守派の小野田紀美氏を抜てき。連立を組む日本維新の会と共に、タカ派色の強い政策を推進する足場を固めた。いきなり不祥事でつまずく事態を懸念し、派閥裏金事件に関係した議員の閣僚起用は見送り、批判回避に努めた。
▽口止め
「高市早苗君、237」。21日午後1時47分、衆院本会議場。首相指名選挙の得票数が過半数の233を上回り、安堵した高市氏は一息つき、深々と頭を下げた。「絶対になってやる」と誓った初の女性首相の座が現実になった瞬間だった。
直前の自民両院議員総会...
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