「JINS 360°」を手に「苦労したけど、楽しい仕事でした」と話すジンズの江藤健さん
 「JINS 360°」を手に「苦労したけど、楽しい仕事でした」と話すジンズの江藤健さん
 ジンズの「JINS 360°」

 眼鏡フレームのフロント部分とテンプル(つる)をつなぐヒンジを独自開発し、上下左右に可動域を広げた。誤って踏みつけたり、幼児がいたずらしたりしても壊れにくい。

 2025年4月の発売後、国内では計画比10%増、香港や台湾などアジア圏では30%増の売れ行きとなっている眼鏡「JINS 360°(ジンズサンロクマル)」を開発したジンズの江藤健(えとう・けん)さんにヒットのヒントを聞いた。(共同通信=浜谷栄彦記者)

 「ヒンジの構造が複雑なので、小型化するのに苦労した」。3年の開発期間を経てようやく量産化に成功し、胸をなで下ろした。プレス機を使った実証実験で眼鏡が壊れないのを見て「売れることを確信した」と...

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