
自民党総裁選の共同記者会見を終え、席を立つ(左から)小林元経済安保相、茂木前幹事長、林官房長官、高市前経済安保相、小泉農相=23日午前、東京・永田町の党本部
自民党総裁選の5候補は23日の共同記者会見で、選択的夫婦別姓の議論を率先してリードする姿勢を見せなかった。賛否が分かれる党内事情に配慮し、論争を巻き起こすよりも融和を優先させた形だ。派閥裏金事件に関係した議員の要職起用も「適材適所」などとして、全員が含みを持たせた。国会議員票を意識し、むやみに波風を立てたくない意向が共通する。
▽様変わり
「人生の選択肢の拡大が必要ではないかとの思いは変わっていない。しかし、自民も野党もまとまらなかった」。小泉進次郎農相は23日の会見で、選択的夫婦別姓を巡り、国民的な理解と与野党の合意形成が必要だと指摘するにとどめた。昨年9月の前回総裁選で「議論ではなく決着...
残り659文字(全文:959文字)

























