自民党の新執行部が発足し、撮影に応じる高市早苗総裁(左から3人目)ら。右端は萩生田光一幹事長代行=7日午前、東京・永田町の党本部
 自民党の新執行部が発足し、撮影に応じる高市早苗総裁(左から3人目)ら。右端は萩生田光一幹事長代行=7日午前、東京・永田町の党本部
 自民党の臨時総務会であいさつする麻生太郎副総裁(前列右から3人目)。右端は高市早苗総裁=7日午前、東京・永田町の党本部
 自民高市総裁の人事の特徴

 自民党新執行部が決まった。高市早苗総裁誕生に貢献した麻生派と旧茂木派を如実に厚遇し、派閥復権を印象付けた。安倍晋三元首相と政治信条を共にした議員も積極的に起用され、保守回帰が鮮明となった。派閥裏金事件を起こした旧安倍派の萩生田光一氏も登用。「政治とカネ」問題への不信払拭を唱える公明党との亀裂は深刻だ。

 ▽実質は麻生政権

 「党内の融和に努め、自民の底力をしっかりと発揮してほしい」。高市氏は7日の役員会で奮起を促した。「融和」の言葉とは裏腹に、役員人事は偏りが顕著だった。

 まずは麻生派を最優先し、会長の麻生太郎元首相を副総裁に再登板させた上、党四役に鈴木俊一幹事長、有村治子総務会長の2人を充てた...

残り1028文字(全文:1328文字)