【高市氏の経済政策】財政と税の要職、人選焦点

　自民党は７日、幹事長などの新執行部を発足させた。高市早苗総裁が「責任ある積極財政」を掲げる中で、財政を預かる立場の財務相と、税制改正の司令塔となる党税制調査会長などの要職人事が焦点の一つになっている。

　▽後ろ盾

　７日の株式市場は、高市氏の積極財政への期待から、日経平均株価終値が３営業日連続で最高値を更新した。

　高市氏は「将来の財源を生む投資を重視する」と主張し、赤字国債の発行もやむなしとの立場だ。ガソリン税や軽油引取税に上乗せされる暫定税率の廃止や、自治体向けの交付金の拡充などを提案。財源は税収の上振れ分や基金の活用に言及する程度で、恒久財源には踏み込んでいない。

　財務省は通常、新たに大きな...