
記者会見を終え、退室する公明党の斉藤代表=10日午後、国会
公明党が連立政権離脱を決めた。急速に態度を硬化した背景には、自民党の高市早苗総裁の体制に対する強烈な拒否感があった。高市氏は継続協議を狙い粘りを見せたが、翻意させるだけの説得材料を持ち合わせていなかった。総裁就任からわずか7日目。26年間続いた自公協力関係は崩壊し、少数与党の自民の政権基盤はもろさを増した。
▽結論ありき
「この場で公明案をのむかどうかの返事をもらいたい」。10日、国会内で開かれた与党党首会談。公明の斉藤鉄夫代表は、企業・団体献金の受け皿を絞る規制強化の賛否を即答するよう迫った。
高市氏は「党内手続きが必要だ。総裁と幹事長だけでは決められない。来週もう一度、協議したい」と引き...
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