記者会見を終え、退室する公明党の斉藤代表=10日午後、国会
 記者会見を終え、退室する公明党の斉藤代表=10日午後、国会
 公明党の斉藤代表との会談を終え、記者団の取材に応じる自民党の高市総裁=10日午後、東京・永田町の党本部
 国会内で開かれた自民党の高市総裁と公明党の斉藤代表による党首会談=10日午後
 8日、各党へのあいさつ回りを終えた自民党の萩生田幹事長代行。奥は高市総裁=国会
 公明の連立離脱の要因

 公明党が連立政権離脱を決めた。急速に態度を硬化した背景には、自民党の高市早苗総裁の体制に対する強烈な拒否感があった。高市氏は継続協議を狙い粘りを見せたが、翻意させるだけの説得材料を持ち合わせていなかった。総裁就任からわずか7日目。26年間続いた自公協力関係は崩壊し、少数与党の自民の政権基盤はもろさを増した。

 ▽結論ありき

 「この場で公明案をのむかどうかの返事をもらいたい」。10日、国会内で開かれた与党党首会談。公明の斉藤鉄夫代表は、企業・団体献金の受け皿を絞る規制強化の賛否を即答するよう迫った。

 高市氏は「党内手続きが必要だ。総裁と幹事長だけでは決められない。来週もう一度、協議したい」と引き...

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