米半導体大手エヌビディアの看板=2023年5月、米西部カリフォルニア州(AP=共同)
 米半導体大手エヌビディアの看板=2023年5月、米西部カリフォルニア州(AP=共同)
 米半導体大手エヌビディアと新興企業オープンAIのロゴ(ロイター=共同)
 オープンAIのデータセンターの施設=9月23日、米テキサス州(ロイター=共同)
 エヌビディアが表明したオープンAIに対する投資の主な内容

 米半導体大手エヌビディアが、対話型の生成人工知能(AI)「チャットGPT」を手がける新興企業オープンAIに最大1千億ドル(約15兆円)を投資する方針を表明した。AI向け半導体を供給する主要顧客との提携で、両社の結びつきが一段と強まるのは必至だ。巨額の取引は、AIブームの加速を見越した有力顧客の囲い込みと同時に、エヌビディア製品の独占懸念も呼んでいる。

 ▽自信

 「AIがあらゆる産業にとって変革的な存在であることは間違いない」。エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は9月22日、米CNBCテレビのインタビューでこう強調し、AIの将来性と巨額投資を決定した判断への自信を示した。

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