
 サッカー・ワールドカップカタール大会の観客席に掲げられたパレスチナの旗=2022年11月26日、アルジャヌーブ競技場(ゲッティ=共同)
    トランプ米大統領の再登板に伴う世界の変調を、新興・途上国「グローバルサウス」はどう見ているのか。「南の国々」の視点や国際関係に詳しいフランスのパリ政治学院名誉教授ベルトラン・バディさんが語った。(聞き手、構成は共同通信編集委員 軍司泰史)
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パレスチナ自治区ガザの紛争において、南の国々はパレスチナ側および(パレスチナ国家樹立という)大義を強く支持している。これを私は、自他の「一体化」という国際関係の新たな潮流として理解している。
距離は離れていても、他国の大義をわがこととして考える国々があるということだ。欧米諸国のパレスチナ軽視が新興・途上国にこうした動きを促し、従来なかった決...
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