在りし日の頸城鉄道を収めた写真集(手前)と撮影した梅村正明さん=大阪府豊中市
在りし日の頸城鉄道を収めた写真集(手前)と撮影した梅村正明さん=大阪府豊中市

 1971年に廃線となった「頸城鉄道」の愛好家、梅村正明さん(80)=大阪府豊中市=が長年撮りためた写真が、二つの写真集となって出版された。新潟県上越地域の雪原を快走する車両のほか、職員や地元住民らの生き生きとした姿を収めており、鉄道ファン以外も楽しめる内容。梅村さんは「懐かしさを感じてもらえれば」と話している。

 頸城鉄道はレール幅が762ミリと狭く車体が小さい「軽便鉄道」で、1914年に開業した。現在は上越市となった新黒井-浦川原間の15キロを結び、頸城平野の北東部を東西に横断。大正から昭和にかけて地域の足として人々の生活を支えてきたが、71年に廃線となった。

 梅村さんは中学生の時に雑誌で頸...

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