引札の絵柄や時代背景を説明した展示解説会=柏崎市緑町の市立博物館
引札の絵柄や時代背景を説明した展示解説会=柏崎市緑町の市立博物館

 現代の広告チラシに当たる引札(ひきふだ)を展示する「刷り物博覧会」が、新潟県柏崎市立博物館で開かれている。5月11日には市民向けの展示解説会があり、参加者は暮らしや世相、社会情勢などを基に描いた引札の魅力に引き込まれていた。

 引札は明治、大正、昭和時代を中心に商店、商品の宣伝のために配られた。七福神や富士山などめでたい絵柄のほか、暦や時刻表を取り込んだ実用性重視のものもあった。会場には市内外の約100点が並んでいる。

 解説会には10人ほどが参加した。博物館の担当者が風俗・流行、吉祥図、福の神など六つのテーマに沿って説明。参加者は神話や歴史を題材にした美しい描写など店ごとに工夫を凝らした絵に感...

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