災害時の受水槽の活用について説明する貯水評価研究所代表の鈴木和雄さん=妙高市
災害時の受水槽の活用について説明する貯水評価研究所代表の鈴木和雄さん=妙高市

 災害時の水の確保について考える市民講座が新潟県妙高市であり、貯水評価研究所(同市楡島)の代表、鈴木和雄さん(72)が講演した。断水時、マンションやビルなどの民間施設にある受水槽をどう活用するか、平時から官民で考える必要があると説いた。

 講座は9月中旬に妙高市市上町の妙高市市勤労者研修センターで開かれた。

 鈴木さんは、上水道から供給される水をためておく受水槽の仕組みを解説し「たまった水は120時間ほどは塩素濃度が下がらず、そのまま飲める」と説明。災害時の活用に向け、施設管理者に理解してもらうなどの合意形成や利用の仕組みづくりを行政が関わる形で取り組まなければならないと述べた。

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