
新潟市急患診療センターが入る新潟市総合保健医療センター=新潟市中央区紫竹山3
夜間や休日の応急診療を行う新潟市急患診療センター。「機能について詳しく知りたい」と、新潟市中央区の50代男性から質問が寄せられた。なんでも、家族が利用した際のセンターの対応に疑問を持ったという。年末年始も稼働するセンターについて、新潟日報社の「もっとあなたに特別報道班」(もあ特)で調べてみた。(報道部・渡辺みなみ)
新潟市急患診療センターは、開業医が休診となる休日や夜間の診療体制を確保しようと、新潟市医師会が1973年に設立した。現在は新潟市が開設し、市医師会に管理運営を委託している。
外来治療で帰宅可能な「1次救急」を担い、診療は内科、小児科、整形外科、眼科、耳鼻咽喉科、脳外科、産婦人科の七つ。開業医や勤務医が交代で担当し、新潟市民以外も利用できる。
このうち、通常は内科と小児科が、平日の午後7時から翌午前7時まで診療。土曜は午後2時から翌午前7時まで、日曜祝日は午前7時から翌午前7時まで対応する。
建物は旧市民病院の建物の一角を使っている。さながら病院のようにも見えるが、「(入院用の)ベッドはないし、専門医もいない。あくまで応急処置を行い、重症かどうか判断する施設なんです」。山添優(まさる)センター長(75)は役割についてこう解説した。重症と医師が判断すれば、高度な医療が提供できる医療機関に患者を搬送する手続きを取るという。
男性の家族の場合はどうだったのか。
男性の家族は2024年10月中旬の夜、...
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