
茂木健一郎さん(撮影・佐藤優樹)
中国の新興企業「DeepSeek(ディープシーク)」が公開した生成人工知能(AI)が、世界に衝撃を与えている。米国の従来モデルを一部上回る性能を、低コストで実現した。1957年に人類初の人工衛星打ち上げに成功した旧ソ連が、科学技術力を西側諸国に示した「スプートニク・ショック」に例える議論もある。
これまでAIの開発に不可欠と考えられてきた米半導体大手、エヌビディアの株価が下落するなど、多方面に影響が及んでいる。第2次トランプ政権の誕生直後にソフトバンクグループ(SBG)会長兼社長の孫正義さんが、米IT企業の経営者らとホワイトハウスで並んで発表した新会社「スターゲート・プロジェクト」の行く末と...
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