
阿部等さん
超高齢化社会のこれからは、シニアの経験や判断力を生かしつつ、無理なく現場に関われる環境づくりが必要です。「裏方の仕事」はややもすれば軽んじられがちですが、社会の安心と安全を守る大切な役割でもあります。阿部等さんがオリジナルの構想を通じて、新しい働き方を提案します。(編集部)
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これまでのコラムで提案した「有人自動運転」による鉄道の高頻度化を、今回は雇用創出の観点から掘り下げる。低コスト運行を可能にする仕組みが、同時に良質なシニア雇用を多く生み出す可能性がある。
▽人員配置
この方式は完全無人ではなく、列車を自動制御しつつ運転室に監視員が同乗する。走行とドア開閉を自動化...
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