山下~松原間のおすすめスポットで撮影した招き猫電車
 山下~松原間のおすすめスポットで撮影した招き猫電車
 世田谷線と沿線の見どころ(地図)
 若林踏切を通過する電車を、環七通りにかかる歩道橋上から撮影。車と絡めると「路面電車」の雰囲気が出る
 上町駅の下高井戸方面ホームを出発した電車。踏切を挟み大きくカーブした先に、三軒茶屋方面ホームがある
 有名な「ボロ市通り」に面したところにある大場家の「世田谷代官屋敷」。国の重要文化財だ
 宮の坂駅で。左の「江ノ電601号」は、もともと玉川電気鉄道~東急に在籍していたが、その後江ノ電に譲渡。廃車となった1990年から東急時代のグリーンの車体に戻して保存された。右は「玉電カラー」の現役車両
 1985年6月の山下駅。ちょうど小田急線のロマンスカーが上を交差した瞬間を撮影した。その後小田急は左手にある豪徳寺駅のホームと壁が世田谷線をまたいで延び、現在この場所では電車同士が交差するシーンは見ることができない

 もし昭和が続いていたなら、今年は「昭和100年」。当コラムでも100年にちなんで何か取り上げたいとネットサーフィンしてみると、東急電鉄の「世田谷線」が、三軒茶屋から下高井戸まで開通(当時は玉川電気鉄道)してちょうど100年とのこと。久しぶりにカメラを持って現地を訪れた。

 小田急線の豪徳寺駅のすぐそばに、交差する世田谷線の山下駅がある。小田急で自宅の最寄り駅から30分で行けるその場所から、撮影ポイント探しを始めた。世田谷線は全線でも路線距離は5キロ。運動不足解消も兼ねて山下から下高井戸まで線路際の道を歩き、そこから乗車して20分弱で三軒茶屋へ。腹ごしらえをして、山下まで徒歩で戻った。

 世田谷線...

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