茂木健一郎さん(撮影・徳丸篤史)
 茂木健一郎さん(撮影・徳丸篤史)
 米ホワイトハウスのトランプ大統領(手前)の執務室で、話を聞く実業家マスク氏=2025年2月、ワシントン(ロイター=共同)
 3月9日、「アメリカ湾」に改称した現場海域上空を大統領専用機で飛行するトランプ米大統領(ロイター=共同)
 グリーンランド、デンマーク、米国、カナダ、パナマ運河
 トランプ米政権との対峙(たいじ)を余儀なくされるデンマーク自治領グリーンランドのニールセン次期首相(左)と、カナダのカーニー新首相=いずれも3月、ロイター共同
 教育省廃止を目指す大統領令に署名し掲げるトランプ米大統領=3月20日、ワシントン(ロイター=共同)
 米ニューヨーク市、テスラ店舗前での抗議活動=3月15日(ロイター=共同)
 茂木健一郎さん(撮影・佐藤優樹)

 最近の世界を見ると、「お騒がせ者」が増えてきたように思う。米国のトランプ大統領や、実業家のイーロン・マスク氏のような、従来のルールや慣習に縛られない人が目立つ。

 国内でも、ソーシャルメディアで注目されるのは大抵、型破りな人たちである。時には物議を醸しながらも、結果として広くその存在が知られ、主張が伝わっていく。おとなしい優等生タイプは目立たず、論争を呼ぶような人ほど有名になりがちだ。

 もちろん、お騒がせ者に誰もが賛同するわけではない。米国では、4年ぶりに大統領へ返り咲いたトランプ氏の言動が大きな波紋を広げている。「メキシコ湾」を「アメリカ湾」と名称変更したり、パナマ運河の管理権を返せと要求し...

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