茂木健一郎さん(撮影・徳丸篤史)
 茂木健一郎さん(撮影・徳丸篤史)
 2025年5月8日のコンクラーベで、新ローマ教皇選出を知らせる白煙=バチカン(ロイター=共同)
 5月8日、第267代ローマ教皇に選ばれバチカンのサンピエトロ大聖堂バルコニーに現れたレオ14世(ロイター=共同)
 5月8日、史上初のアメリカ出身教皇を星条旗で祝福=バチカン(ロイター=共同)
 ローマ教皇は、イタリアの首都ローマ内にある世界最小の独立国バチカン市国の元首
 コンクラーベの会場となるバチカンのシスティーナ礼拝堂=5月6日(バチカンメディア提供・共同)
 戦後の歴代ローマ教皇
 被爆地広島で「平和アピール」を読み上げる第264代教皇ヨハネ・パウロ2世=1981年2月25日
 2014年9月、バチカンのサンピエトロ広場で第265代ベネディクト16世(左)を出迎える第266代フランシスコ。約600年ぶりの生前退位で実現した貴重な光景(ロイター=共同)
 茂木健一郎さん(撮影・佐藤優樹)

 ローマ教皇フランシスコの死去を受けて行われたコンクラーベ(教皇選挙)で、アメリカ出身のロバート・フランシス・プレボスト枢機卿(69)が第267代教皇に選出され、レオ14世を名乗ることとなった。

 アメリカ出身の教皇は初めて。フランシスコ前教皇の改革路線が今後どうなるのか、また、信仰を巡る環境が変化し、人々の価値観が多様化する中、世界に約14億人の信者がいるカトリック教会をどのように導いていくのか、注目される。

 私自身は特定の信仰を持たないが、国内外の友人の中には、カトリック信者がいる。彼らにとって、ローマ教皇が非常に大きな存在であることは常々感じている。

 教皇のいるバチカンは、数々の小説や映画...

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