
池袋の暴走事故現場近くの慰霊碑。75歳以上の運転免許自主返納は事故が起きた19年をピークに減少傾向だ=21年9月
最近、高齢ドライバーの事故が後を絶ちません。
警察庁によると、2024年の交通事故による死者2663人のうち、半数以上(56・8%)に当たる1513人が65歳以上の高齢者です。
また、75歳以上の運転者による死亡事故は410件と4年連続で増加。運転免許保有者の人数当たりで比較すると、75歳未満より2倍も多くなっています。
一方、23年の運転免許保有者約8200万人のうち1360万人、6人に1人が70歳以上です(2024年版内閣府『交通安全白書』)。
高齢ドライバーの問題は、喫緊の課題なのです。
▽趣味はドライブの私が
私は趣味を聞かれたら「車の運転」と答えるほどの運転好き。自宅と職場間の通勤...
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