
クアラルンプール首都圏の深刻な交通渋滞の様子
マレーシアの首都クアラルンプールで、5月26~27日に開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議と関連会議に合わせ、首都圏で大規模な交通規制が実施された。交流サイト(SNS)上では、まれに見るガラガラな道路を歓迎する声の一方で、交通規制の影響を直接受けた市民の不満も聞かれた。
マレーシアの交通渋滞は首都圏に加えて、観光地として名高くハイテク産業が集積しているペナン島が長く抱える課題でもあり、放置すれば深刻な経済的損失を招きかねない。かつて自動車産業の育成を目的に国産車の普及が優先された結果、高速道路に比べて鉄道の整備が遅れたことも遠因とされる。首都圏は近年、鉄道の整備が進みつつあるが...
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