茂木健一郎さん(撮影・佐藤優樹)
 茂木健一郎さん(撮影・佐藤優樹)
 G7サミットで記念撮影する各国首脳ら。左からEU大統領、石破茂首相、イタリア首相、フランス大統領、カナダ首相、トランプ米大統領、英首相、ドイツ首相、EU欧州委員長=6月16日、カナダ西部カナナスキス(共同)
 G7サミットの討議に臨む石破首相(左から奥へ3人目)と各国首脳=6月16日、カナダ西部カナナスキス(共同)
 G7サミットの討議に臨む石破首相(奥左)ら。右端はウクライナのゼレンスキー大統領、奥右は米財務長官=6月17日、カナダ西部カナナスキス(共同)
 日本で初めて開かれた1979年6月の東京サミット。首相官邸での朝食会前、各国首脳と写真撮影する大平正芳首相(左から2人目)
 日本での開催3回目となった1993年7月の東京サミット。各国首脳と記念撮影に臨む宮沢喜一首相(右から3人目)=東京・元赤坂の迎賓館
 日本開催7回目となった2023年5月の広島サミット。主会場で各国首脳と記念撮影する岸田文雄首相(前列中央)=広島市
 茂木健一郎さん(撮影・徳丸篤史)

 カナダ西部のカナナスキスで先日開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)での石破茂首相の一挙一動が、ニュースやインターネット上で話題になっている。アメリカのトランプ大統領が、緊迫する中東情勢への対応を理由に急きょ途中帰国するなど、波乱に満ちた展開となった今回のサミット。日本では、討議の内容はもちろんのこと、首脳の間での石破首相の「立ち位置」が注目された。

 会議中の写真や動画などで、石破首相が他の首脳から離れて「独りぼっち」だったとか、周囲に溶け込んでいないとか、厳しい指摘をするコメントがあった。その一方で、そのような批判は「切り取り」であり、実際には流れの中でちゃんと対話できていたという反論...

残り1597文字(全文:1897文字)