ＡＩを活用しやすいビジネス・プロセス・アウトソーシング（ＢＰＯ）産業が集まるマニラ首都圏マカティ市＝６月３０日
帰省先のフィリピン南部ダバオで、久しぶりに旧友と再会した。近況報告で盛り上がっていたところ、弁護士の友人が「インターン生が人工知能（ＡＩ）で生成した申立書を提出してきたよ」とため息をついた。内容がちぐはぐだったため、すぐに分かったというが、あまりにもひどい話で誰もが笑い出してしまった。
米マイクロソフト（ＭＳ）が２０２４年に発表した報告書によると、フィリピンでオフィス業務に就く人の８６％がＡＩを日常的に活用しており、世界平均の７５％を大きく上回るという。ドイツの統計データ大手のスタティスタは、フィリピン国内のＡＩ市場の規模が今年中に９億４９００万ドル（約１３７０億円）に達し、３１年までは毎年...
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