阿蘇駅で折り返しを待つ臨時列車「快速あそ」
 阿蘇駅で折り返しを待つ臨時列車「快速あそ」
 天井の飾り格子をよく見ると「86(ハチロク)」の文字
 展望室では、ファンが「快速あそ」編成を再現した模型を披露
 係員と一緒に記念撮影に収まる子ども。上方右奥にはスイッチバックのポイント=立野駅
 現役時の「ハチロク」=2014年8月、肥薩線白石駅(熊本県芦北町)

 JR九州が大正時代に製造された蒸気機関車(SL)8620型(通称「ハチロク」)を使って熊本県などで運行していた観光列車「SL人吉」のラストランから1年以上たった。機関車は2024年11月から人吉駅(熊本県人吉市)で展示保存されているが、50系客車を改造した専用車両3両編成は、その後も臨時列車や団体専用列車に使用されている。ただ、自動車の車検に相当する全般検査(全検)が実施されたのは2016年3月。次の全検を通すのか、廃車となるのかが気になるところだ。

 24年8月、この客車を使用した臨時列車「快速あそ」が豊肥線で運行され、個人的惜別乗車と位置づけて熊本―阿蘇(阿蘇市)の全区間(片道49・9キロ...

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