「真の食料農業政策の確立」をテーマとした山下一仁氏の講演会=新潟市中央区
「真の食料農業政策の確立」をテーマとした山下一仁氏の講演会=新潟市中央区

 農学博士でキヤノングローバル戦略研究所研究主幹の山下一仁氏が、新潟市中央区で「真の食料農業政策の確立」と題して講演した。コメ価格の高止まりや政府備蓄米の放出が注目される中、山下氏は「(事実上の)減反がなければ今回のコメ騒動は起きなかった」とし、コメの増産と輸出の必要性を訴えた。

 講演会は県農業法人協会(坪谷利之会長)が主催し、新潟日報社などが後援。5日に開かれた。

 元農林水産省の官僚である山下氏は、2023年産米が、猛暑による精米歩留まりの低下などで政府推計より40万トン程度不足していたと試算。...

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