
大雨で冠水したマラボン市内の道路=7月24日
フィリピン各地で7月中旬以降、熱帯低気圧による大雨が降り続いている。マニラ首都圏では洪水が発生して交通がまひ状態になり、マラボン市では道路が大規模な冠水に見舞われ、まるで川のようになってしまった。
政府機関や学校は25日まで休業・休校。郊外の自宅から出勤できなかった民間企業の従業員も多いとみられ、経済都市であるマカティ市のオフィス街もその間、休日のように静まりかえっていた。
雨期に大雨などの被害は珍しくないが、今回は長期間にわたるため、物流停滞による経済への影響が懸念されている。2024年7月に4%の大台を超えていた消費者物価の上昇率は、最近1%台と落ち着きを見せていたが、洪水や土砂崩れで幹...
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