
ラジオ愛をほとばしらせて、インタビューに応じる冨山雄一さん=2025年6月、東京・有楽町のニッポン放送
テレビ離れが指摘されて久しいが、ラジオの経営はさらに厳しくなっている。広告会社・電通によると、2024年のラジオ広告費は1162億円で、ピークだった1991年の2406億円の半分以下に落ち込んだ。
そんな中、「今、ラジオ全盛期。」と題した本が出版され、話題になっている。著者は、ニッポン放送メディアプロデュース部副部長の冨山(とみやま)雄一さん(43)。赤字のラジオ局も少なくないのに、「全盛期」とは、どういうことか。冨山さんに、真意を尋ねた。(共同通信編集委員・原真)
▽いつでも、どこでも
冨山さんは、切り出した。「ラジオを見るには、三つの視点があります。ハード、ソフト、広告です。僕が全盛期と言...
残り3320文字(全文:3620文字)