
インターネット時代に、テレビ局の命運を握るのが、番組の共同配信サービス「TVer(ティーバー)」だ。新社長に現状や課題を聞いた。(聞き手、写真は共同通信編集委員・原真)
―TVer開設から10年の節目を迎える。
「毎月800番組程度を提供し、月間の利用者は約4千万人になっている。コンテンツや利用者の数を成長させる段階から、いかに動画広告市場を取り込んでいくかというフェーズになった。広告の在庫(広告枠)を増やし、単価を上げるのが課題だ」
「在庫を増やすには、やはり利用者数を増やし、1人当たりの再生数や再生時間を増やす必要がある。無料のサービスだと知らない人も多く、のびしろはある。また、番組を見...
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