新潟県央医療圏の中核となる済生会新潟県央基幹病院(三条市)が3月1日に開院し、県央地域の医療が大きく変わる。構想から約20年かかったが、救急の強化へ医療機関同士が連携し、圏域内で完結する体制ができることに期待がかかる。人口減少や高齢化で医療ニーズが変化する中、新潟県内では医療再編の議論が各地で進む。次の大規模な再編は上越医療圏で検討されており、その行方が注目される。(報道部・福澤ゆかり)

 新潟県が主導する近年の大規模な医療再編は、魚沼医療圏から始まった。老朽化した小出病院の改築議論をきっかけに2000年、高度医療に対応できる基幹病院の整備が具体化。公立4病院の機能を集約し、魚沼基幹病院(南魚...

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