記録的な豪雨の被害で新潟県村上市の一部区間が不通となっているJR羽越線では、10日目となる10月1日も運休が続く。利用者は臨時バスの利用を余儀なくされているほか、同線を使う貨物列車も迂回(うかい)が必要になるなど影響が出ている。旅客、貨物共に7日に運行を再開する見込みだ。

 村上市では9月22日朝までの48時間降水量が観測史上最大となる大雨を記録した。同日、JR東日本新潟支社の社員が羽越線の村上-間島で線路を支える砕石が流出しているのを発見し、同区間が不通となった。旅客列車は同区間で運休しており、30日は特急と普通列車計30本、約2400人に影響した。24日に通勤・通学の時間帯に同区間を結ぶ臨時バスの運行を始め、30日からは日中の時間帯にも増便した。

 JR村上駅では9月30日、臨時バスの降り口にJR東の職員が待機し、乗り継ぎなどを案内した。一部の列車は臨時バスの到着を待って出発を遅らせており、乗客たちは足早にホームへと向かった。

 市内の山北地区から村上中等教育学校に通う...

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