
台風が接近した際の台湾・台北市のスーパーは、野菜売り場もほどんど欠品状態となった
「台風の影響で野菜の値段が上がっているので…」。今月上旬の週末、妻が台北の青果店で特売が終わっていることに気付いて店員に尋ねると、こんな答えが返ってきたという。
台湾では7月下旬に台風3号(ケーミー)が上陸した影響で、野菜の価格が上昇。台湾の行政院主計総処(統計局)によると、7月は前年同月比8・6%、8月は11・9%それぞれ上がった。10月上旬に上陸した台風18号(クラトーン)による農畜水産物と民間施設への推定被害額は9日時点で約5・4億台湾元(約25億円)に及んでおり、今後も野菜の値上がりが続けば「必要な量をしっかり確認して買うようにしないと」と警戒する。
台湾の消費者物価指数(CPI)上...
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