5、6人が息を合わせて餅をつく「東山五人杵(きね)搗(つ)き」が11月24日、新潟県小千谷市南荷頃の東山住民センターで行われた。巨大な臼を囲んだ男たちが、リズム良くきねを振り下ろして餅をつく行事で、見学に訪れた近隣住民は、迫力ある餅つきと、つきたての餅を堪能した。
五人杵搗きは、東山地区に伝わる風習だという。一時廃れたが、2008年に地域の若手らが中心となって保存会を結成し、毎年この時期に見学会を開いている。
せいろで蒸した地元産のもち米が臼に運ばれると、きねで押しつぶすようにして伸ばしてから、餅つきを開始。つき手を交代しながら300キロのもち米をついた。見物客には、きなこ餅や雑煮が振る舞われた。

東山五人杵搗き餅保存会会長の坂詰義守さん(51)は「高温少雨だった昨年よりも良いもち米ができた。ぜひ食べてほしい」と太鼓判を押した。
見学会は、12月22日までの毎週日曜日に...
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