
中国・広州モーターショーではBYDのブースが1フロアを丸ごと占めた
中国自動車最大手で、電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)を手がける比亜迪(BYD)は今でこそ、世界で「知らぬ人はいない」といった存在感を放っているが、数年前までは業界に詳しい人以外には知られていない企業だった。毎年広州モーターショーに足を運んでいるが、以前のBYDに特別な輝きはなかったように思う。
だが、11月のモーターショーは違った。フロアを一つ丸ごとBYDグループで占めるという力の入れよう。本格的なオフロード車を巨大な水槽に入れ、水に浮かばせて進めるという実演も行った。会場内でとにかく目立っていた。
BYDは今や、中国だけでなく海外市場でも存在感を示している。従来手がけ...
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