
直江津D51レールパークにある転車台。奥は扇形庫。いずれも「鉄道遺産」の候補になっている=上越市東町
新潟県上越市は、市内に残る歴史的な鉄道施設を「鉄道遺産」に認定し、観光誘客に生かす構想を進めている。直江津駅は「本県鉄道発祥の地」で、鉄道の要衝として栄えてきた歴史がある。構想は「鉄道のまち上越」ならではの歴史や関連施設、車両を生かすもので、市は年度内に骨子を取りまとめる予定だ。
上越市の観光は、春の高田城址公園観桜会や夏の海水浴シーズンに偏っており、通年観光が課題となっている。市は、1886(明治19)年、信越本線の直江津-関山間が開通し、県内で初めて走った鉄道に着目。直江津駅近くにある「直江津D51レールパーク」に保存されている扇形庫や転車台などの設備を市が独自に認証して、誘客に生かすこ...
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