シンガポールの就業者の67%が1年以内に転職を考えている
 シンガポールの就業者の67%が1年以内に転職を考えている
 「ソーリーストリート」と呼ばれるベトナム・ホーチミン市の花市場

 シンガポールの若者、特にZ世代(1990年代後半~2010年代前半生まれ)は、出世の野心よりもワークライフバランス(仕事と生活の調和)を優先することで職場に新しい価値観をもたらしている。ただ、多くの人が仕事に追われる日々を送っており、メンタルヘルス(心の健康)の問題がしばしば起こる。

 医療・健康の課題に取り組むヘルステック企業が昨年、さまざまな業界で働く1000人を調査したところ、半数近くが一日の勤務後に精神的・肉体的に疲れを感じていた。調査結果から燃え尽き症候群のリスクが懸念される。

 また、英コンサルティング会社AON(エーオン)の調査によると、今後1年以内に転職を考えている人の割合が67...

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