街頭演説でビラを配る参政党のスタッフ=7月12日、東京都江東区
 街頭演説でビラを配る参政党のスタッフ=7月12日、東京都江東区
 取材に応じる篠原常一郎氏=7月25日
 SNSで配信された参政党のショート動画を映すスマートフォン=7月20日、東京都新宿区
 東京選挙区で当選を決め、支持者から拍手される参政党のさや氏(左端)=7月20日、東京都千代田区
 参政党の街頭演説で気勢を上げる人たち=7月19日、横浜市
 参政党の街頭演説に集まった人たち=7月19日、東京都港区
 「日本人ファースト」のスローガンが掲げられた参政党の選挙カー=7月12日、東京都江東区
 参政党の街頭演説会場で抗議の声を上げる人たち=7月19日、東京都港区
 参院選の開票を受け、笑顔を見せる参政党の神谷宗幣代表=7月20日、東京都新宿区

 2025年7月の参議院選挙で一躍、台風の目となった参政党。「極右政党が躍進」と国際的にも大きく報道された。そんな参政党がこれまでの新興政党と最も異なる点は、潤沢な資金構造と、全国津々浦々に張り巡らされた地方支部の存在だ。そのように強固な党組織を、なぜ短期間で確立することができたのだろうか?鍵を握ったのは、日本共産党の元専従職員であり、参政党創立に関わったジャーナリスト、篠原常一郎氏。「実は参政党のモデルにしたのは、共産党と公明党です」――。インタビューに応じた篠原氏は、参政党躍進の秘密を明かした。(共同通信=武田惇志)

 ▽日本の自主独立路線で一致し、結党

 篠原氏は1979年、18歳で共産党に...

残り4647文字(全文:4947文字)