記事を書くため、取材相手の話を聞きながらメモを取る受刑者=2024年11月、東京拘置所
 記事を書くため、取材相手の話を聞きながらメモを取る受刑者=2024年11月、東京拘置所
 「協力雇用主」を務める高橋政志さんを取材する受刑者=2024年11月、東京拘置所(画像の一部を加工しています)
 「協力雇用主」を務める高橋政志さんを取材する受刑者=2024年11月、東京拘置所(画像の一部を加工しています)
 取材に応じる男性受刑者=5月、東京拘置所
 米カリフォルニア州のサン・クエンティン刑務所=2023年4月
 東京拘置所

 受刑者に記事を書いてもらおう。東京拘置所(東京都葛飾区)で2024年度、初の試みとして共同通信記者による記事の書き方講座が開かれた。初対面の人と向き合い、質問を重ねて話を聞き出し、記事にまとめるまでを経験。取材時に求められるコミュニケーション能力や、執筆で必要なまとめる力を磨くことで、円滑な社会復帰に役立ててもらうのが狙いだ。

 記事完成までの過程では、受刑者間で活発なやりとりも繰り広げられた。「カギ括弧が少ない」「もう少し削れば別のエピソードを入れられる」。編集の現場さながらの白熱した意見交換に、講座に立ち会った拘置所の職員も記者自身も驚かされた。(共同通信=今村未生)

 ▽記者会見形式

 講座...

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