織田記念国際の女子100メートル障害で優勝し、喜ぶ中島ひとみ(右)=4月29日、ほっとスタッフフィールド広島
織田記念国際の女子100メートル障害で優勝し、喜ぶ中島ひとみ(右)=4月29日、ほっとスタッフフィールド広島
日本選手権の女子100メートル障害予選で力走する中島ひとみ=7月5日、東京・国立競技場
練習する陸上女子100メートル障害の中島ひとみ=8月23日、大津市皇子山陸上競技場
ポーズを取る陸上女子100メートル障害の中島ひとみ=8月23日、大津市皇子山陸上競技場

 陸上女子100メートル障害の中島ひとみ(長谷川体育施設)にとって、13日に開幕する世界選手権東京大会が30歳で初めて経験する日本代表レースとなる。2010年に全国中学校体育大会(全中)を制してから15年。何度も引退を考えながら踏みとどまり、勝ちたい気持ちに「ふたをしていた」時期も乗り越えた。「ぞっこん」とほれ込んだハードルとともに進んできた道は、飛躍に欠かせないエピソードでつながっていた。(聞き手 共同通信・山本駿)

 全中覇者として兵庫・夙川学院高(現夙川高)入り。全国高校総体(インターハイ)にも1年生から出場したが、3年時はストレス性の胃腸炎に見舞われ、その舞台にも立てなかった。

 「こんな...

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