
モバイルバッテリーを捨てる前、端子部分をテープで覆い、絶縁処理をする
モバイルバッテリーなどの普及に伴い、ごみ処理施設で火災が多発している。環境省によると、充電式のリチウムイオン電池が原因とみられる出火や発煙が2023年度、2万1751件(収集車を含む)発生。その影響や適切な捨て方を関係者に聞いた。
埼玉県上尾市では20年10月、ごみ処理施設「西貝塚環境センター」で大規模な火災が発生し、破砕物を運ぶベルトコンベヤーや電気設備を損傷。翌21年7月まで約9カ月間稼働を停止し、近隣の自治体や民間業者に不燃ごみの処理を委託する事態に追い込まれた。
「リチウムイオン電池が破砕された際、発火した可能性が高い」と同センターの新井達也主幹。「(修繕で)コンベヤーを難燃性にした...
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