デモ飛行が披露された空飛ぶクルマ「HEXA」=4月、大阪市此花区の夢洲
 デモ飛行が披露された空飛ぶクルマ「HEXA」=4月、大阪市此花区の夢洲
 スカイドライブが開発した「空飛ぶクルマ」のデモ飛行=7月、大阪市此花区の夢洲
 日本航空と住友商事が出資する「Soracle」が商用運航を目指す機体の実物大模型=7月、大阪市此花区の夢洲
 デモ飛行が行われたジョビー・アビエーションの「Joby S4」=9月、大阪市此花区の夢洲
 大阪・関西万博会場でバスターミナルの屋根に設置されたペロブスカイト太陽電池(積水ソーラーフィルム提供)
 大阪・関西万博会場で設置された顔認証で支払える次世代キャッシュレス端末の利用イメージ(三井住友カード提供)
 「ミライ人間洗濯機」を体験する佐々木佑介さん=10日、大阪市此花区の夢洲
 「ミライ人間洗濯機」を体験した佐々木佑介さん=10日、大阪市此花区の夢洲
 「ミライ人間洗濯機」を体験する佐々木佑介さん=10日、大阪市此花区の夢洲

 現代の万博は、社会が直面する課題の解決策提示を目的に掲げる。「未来社会の実験場」をうたった今回、各企業は競って新技術を披露し、目指す社会の一端を示した。高度経済成長期の1970年大阪が見せた未来は、一部が実用化され日常に浸透。半世紀前を再現し、国際競争力強化につなげられるか。きめ細やかな支援策が鍵を握る。

 閉幕が近づく10月上旬の「大阪ヘルスケアパビリオン」。ウエットスーツ姿の来場者、会社員佐々木佑介さん(46)=神戸市=は「行ってきます」と手を振り、カプセル型の「ミライ人間洗濯機」に横になった。ふたが閉まると細かい泡が全身を洗浄。約15分後、さっぱりした顔に笑みを浮かべた。「『ドラえもん』...

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