
8月、大阪メトロ中央線が運転見合わせとなり、未明に万博会場の大屋根リングの下で休む来場者ら=大阪市此花区の夢洲
大阪・関西万博会場で8月、閉場間際に鉄道がストップし来場者が足止めされ、熱帯夜の中で約1万1千人が一夜を明かす事態が発生した。半年間の会期中、最大の混乱で、主催者側の対応は後手に回り、危機管理の甘さが浮き彫りになった。
8月13日午後9時半ごろ、帰宅客が続々と大阪メトロ中央線夢洲駅に押し寄せる中、電気系統のトラブルで電車が停止。日本国際博覧会協会は雑踏事故を防ぐため、会場内にとどまるよう呼びかけた。運行が全面再開したのは14日早朝だった。
その間、夢洲駅に向かう誘導路に大勢の人が一時滞留し、体調不良による救急搬送が続出。会場の大屋根リング下の通路や長いすは疲れ切った人でごった返した。自動販売...
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