閉幕日、大勢の来場者でにぎわう大阪・関西万博の大屋根リング=13日、大阪市此花区の夢洲
 閉幕日、大勢の来場者でにぎわう大阪・関西万博の大屋根リング=13日、大阪市此花区の夢洲
 万博会場(手前)に隣接するIR予定地=9日、大阪市此花区の夢洲
 万博会場に設置された大屋根リングの端材で作られたベンチ=13日、大阪市此花区の夢洲
 万博会場の大屋根リング木材を再利用した石川県珠洲市の復興住宅イメージ(坂茂建築設計提供)
 万博会場の大屋根リング=大阪市此花区の夢洲
 万博会場の大屋根リング=大阪市此花区の夢洲

 大阪・関西万博は、施設や資材の再利用を打ち出した。会場シンボルの大屋根リングは全て解体する当初方針から転換し、一部を現地で保存。レガシー(遺産)を各地に継承しようと、木材としての活用拡大ももくろむ。他施設の譲渡とともに壁となるのが、閉幕後に控える再開発。更地にするまでの期限があり、掲げた「持続可能な万博」の体現に苦心する。

 閉幕日の13日。詰めかけた来場者は次々とリングに上り、高さ最大20メートルからの景色を目に焼き付けた。堺市の自営業小林俊彦さん(50)は「この壮大なスケール感が魅力。できるなら全部残してほしい」と惜しんだ。

 会場デザインの理念「多様でありながら、ひとつ」を表す存在として、...

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