建設会社社長のスマートフォン画面に表示されたマルタ館の工事の様子
 建設会社社長のスマートフォン画面に表示されたマルタ館の工事の様子
 マルタ館(右奥)の前に設置されたベンチ=5日、大阪市此花区の夢洲
 マルタ館の前に設置されたベンチ=5日、大阪市此花区の夢洲
 マルタ館に並ぶ大勢の来場者=5日、大阪市此花区の夢洲
 大きなスクリーンにもなる正面の壁が特徴のマルタ館

 大阪・関西万博の会場シンボル、大屋根リングの内側には独自のデザインで「万博の華」と呼ばれる海外パビリオンが並んだ。一部で工事費未払い問題が起き、閉幕後も解決の道筋は見えない。支払いを求める下請け業者は「成功ムードの中で、なかったことにされる」と危機感を募らせる。トラブルは、これから本格化する解体作業にも暗い影を落とす。

 地中海の島国・マルタのパビリオンは会場南側の水辺に臨み、大きなスクリーンにもなる正面の壁が特徴だ。閉幕日は夜まで多くの人が音楽に合わせて踊り、最高潮の盛り上がりを見せた。

 海外館の中で最も着工が遅く、内外装などを請け負った京都市の建設会社が作業に着手したのは今年2月。詳細な図...

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