
稲とアガベのブースで自社商品を手にする岡住修兵社長=東京都千代田区
日本酒業界の新たな取り組みが話題だ。造り手が集う催しのほか、お酒のアイスや高価格帯のブランド展開がある。日本の伝統文化として海外で評価される一方、国内市場は縮小傾向が続いており、活性化につなげる。(共同通信=増井杏菜記者)
▽催しで接点
東京都内で9月、国内50蔵と海外ブランドが集う日本酒のイベント「若手の夜明け」が開かれた。5日間で計7200人が訪れ、試飲や醸造家との交流を楽しんだ。
参加した「稲とアガベ」(秋田県男鹿市)の岡住修兵社長は「催しを機に酒蔵に来てくれる人も多い。酒を起点に町づくりをしたい」と話す。相良酒造(栃木県栃木市)の相良沙奈恵社長も「米の価格高騰で厳しいが一人でもファン...
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