大槌湾で上がった慰霊の花火「白菊」=3月11日午後7時ごろ、岩手県釜石市(長岡支社・中里一也撮影)
大槌湾で上がった慰霊の花火「白菊」=3月11日午後7時ごろ、岩手県釜石市(長岡支社・中里一也撮影)

 東日本大震災で千人以上の死者、行方不明者が出た岩手県釜石市で、新潟県長岡市の花火師、嘉瀬晃さん(65)が3月11日、慰霊の花火「白菊」を打ち上げた。市民らが海上に開いた真っ白な大輪を見つめ、大切な人やふるさとの未来を思いながら祈りをささげた。

 釜石市の旅館関係者らでつくる実行委員会が企画し5回目。東日本大震災の13回忌となる2023年をもって終える予定だったが、1月1日の能登半島地震を受けて「能登に『応援しているよ』という気持ちを伝えたい」と継続を決めた。

 花火は午後7時ごろ、大槌湾上の台船から上がった。白菊3発、海をイメージした青いスターマインに続き、最後は復興への思いを込めた「金柳(きん...

残り100文字(全文:400文字)