
組子細工のプレートに寿司を盛り付けた「組子 上てまり寿司膳」を紹介する「日本料理きふね」若おかみの佐藤梢さん。彩りや味付けにもこだわった=加茂市穀町
新潟県加茂市の加茂山公園に面する日本料理きふね(穀町)が、地元の老舗企業が製作した組子(くみこ)細工の器を使ったお膳料理の提供を始めた。職人技が生み出す幾何学模様のプレートに一口大の手まり寿司(ずし)を載せ、北越の小京都・加茂の風情を演出。技術と伝統が息づく「木工のまち」の魅力を伝えている。
プレートは木工品企画製造、大湊文吉商店(加茂市秋房)の特注品だ。縦約10センチ、横約30センチ、厚さ約3センチで高級木材の秋田杉を使用。木目の美しさと爽やかな香りが感じられる。表面に載せた涼やかなアクリル板は、取り外して洗うことができ、手入れと衛生面も考慮されている。
デザインは2種類で、麻の葉、胡麻(...
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