
東電社長らに向かってあいさつする改善措置評価委員会の伊丹俊彦委員長(中央)=5月30日、柏崎刈羽原発
東京電力柏崎刈羽原発で相次いだテロ対策上の重大な不備の改善状況を評価する東電の第三者委員会「改善措置評価委員会」は5月30日、柏崎刈羽原発で第3回会合を開いた。「改善は着実に進んでいる」と評価する一方、「まだ万全ではない」ともした。
会合は冒頭を除き非公開。元大阪高検検事長で弁護士の伊丹俊彦委員長によると、委員からは改善の取り組みを評価する声が上がった。ただ改善活動が持つ意義について、より理解を深めるべきだとの意見もあり、「発電所で働く意義、目的の理解醸成」を評価の観点に加え、今後注視していく方針を決めた。
東電によると、複数の社員がロッカーに鍵をかけずにIDカードを入れるなど、依然テロ対策...
残り176文字(全文:476文字)