
砂丘桃の出来を確認するピーチビレッジファームの飯田裕樹代表=23日、刈羽村刈羽
刈羽村の特産品「砂丘桃」を育てる農家が、高温少雨が続く状況に頭を抱えている。最盛期を迎えるはずの中生(なかて)や晩生(おくて)の品種が梅雨の降雨に恵まれず、例年よりも小玉な上、収量も下がる見通しだ。一大産地である刈羽村正明寺地区では、農家が1日かけて水をまくなどして成果も表れているが、「贈答用の確保がぎりぎり」「このままでは来年にも影響しかねない」と悲痛な声が聞こえてくる。
砂丘桃は水はけが良く、照り返しが強い砂丘地で栽培されるため、一般的な桃よりも糖度が高く、肉質が柔らかい。その味は県内外から好評で、贈答用の注文が、毎年受付開始後すぐに予定数に達するほどだ。
砂丘桃は通常、収穫の約10日前...
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