阿部等さん
 阿部等さん
 1972年3月15日、山陽新幹線・岡山開業の日、岡山駅新幹線3番ホームは扇子や鉢巻き姿で祝ったり、桃太郎に装ったりした乗客でにぎわった。この年、小学生だった阿部等さんは初めて時刻表を手にし、鉄道に強い関心を抱くようになったという

 今月から新連載「阿部等の鉄道イノベーション」が始まります。筆者の阿部等(あべ・ひとし)さんは、JR東日本発足の翌年に総合職として入社し、線路の点検・整備や列車運行を支える業務、新たなサービスづくりに携わりました。現在は交通コンサルタントとして自治体や企業と連携し、日々の暮らしに役立つ提案を続けています。

 本連載では、都市と地方で直面する多様な状況に注目しながら、事故やトラブルといった緊急事案のほか、担い手の育成や混雑緩和といった日常の現場にも目を向け、交通の今とこれからをタイムリーに読み解いていただきます。(編集部)

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 今回から鉄道のイノベーションを主テーマに、毎...

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