内藤眞さん
内藤眞さん

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故2011年3月11日に発生した東日本大震災の地震と津波で、東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の6基のうち1~5号機で全交流電源が喪失し、1~3号機で炉心溶融(メルトダウン)が起きた。1、3、4号機は水素爆発し、大量の放射性物質が放出された。の発生から、11日で14年7カ月。事故後、福島県で支援活動を続けている新潟大名誉教授の内藤眞さん(78)=福島県南相馬市出身=が、この間の活動を振り返り「BISHAMONの軌跡-Ⅲ〜大震災から15年」(共著、新潟日報メディアネット)を出版した。福島でともに活動してきた同志二人が病気で他界したことを悔やむ内藤さんは、「二人が命懸けで取り組んだ事業を記録に残したかった」と思いを語った。(論説編集委員・仲屋淳)

-「BISHAMONの軌跡」は2016年までの活動をつづったⅡに続き、第3巻となります。「チーム毘沙門」は、事故後に福島県で支援活動をしている新潟大の研...

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