宮城県石巻市で運営されている「コミュニティー・カーシェアリング」の車
車がなければ、生活できない―。マイカーを維持する費用が４０年で大幅に増加したことが、４７都市の家計分析で判明した。暮らしに車が欠かせない地方都市ほど負担が重く、切実な問題となっており、個人の自助努力で切り詰めようにも限界がある。専門家は「国などはガソリン減税に加え、維持コストの低い車の普及に力を入れる必要もある」と話す。
▽１人１台
１９８５～１９８９年と比べ、２０２０～２０２４年の自動車維持費が３・３１倍になった高知市。伸びは４７都市のうち最大で、住民から負担感を指摘する声が上がる。
夫と２人暮らしの無職西山玉美さん（６９）は現在、軽乗用車と乗用車の２台を保有。数年前まで共働きで、通勤や買...
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