17日、米ホワイトハウス近くで記者団に話すウクライナのゼレンスキー大統領(AP=共同)
 17日、米ホワイトハウス近くで記者団に話すウクライナのゼレンスキー大統領(AP=共同)
 トランプ氏発言の変遷

 トランプ米大統領が17日、ロシアとウクライナに対し前線を凍結して戦闘を停止するよう求めた。領土やウクライナの安全の保証といった難題を先送りして停戦を優先する姿勢が際立つ。ウクライナへの巡航ミサイル「トマホーク」供与を見送り、ロシアのプーチン大統領の懐柔が奏功したとの見方も。ロシア深部への攻撃能力獲得に至らなかったウクライナは、戦略の見直しを迫られる。

 ▽成功体験

 「即座に戦争をやめるべきだ。さもないと事態が複雑化して決して解決できなくなる」。ウクライナのゼレンスキー大統領との会談後、トランプ氏は南部フロリダ州の空港でまくし立てた。「殺りくをやめて家族の元に帰れ。それで終わりだ」

 1月の2期目...

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